ワクワクメールで「30代前半の医師」と知り合った失敗体験談です。
ユーザーさんのプロフィール
彼は自己紹介でチャットの段階で医者と言っておりましたが、私はあまり職業にはこだわっておりませんでした。
彼に興味持ったのは「映画が好き」「好きな監督が同じ」ということで楽しかったという理由でした。
待ち合わせをしたのは駅前のカフェ。
お互いの服装を伝え合って見つけたら声をかけるという約束でした。
私の方が先についてコーヒーを飲みながら待っていたら、男性に声をかけられました。
コーヒーを注文してすぐだったので、そのまましばらくカフェで話をしようということになりお互い自己紹介から始めました。
私はまだ大学生。
もともと年上がタイプだったので、相手の男性が30代でも全く気になりませんでした。
清潔感あって温厚な話し方をする男性でしたし、カフェでお互いのことを話し合ってたらあっという間に2時間たってしまうほど。。。
そんなこんなでしたが、コーヒーだけでは話が持たなくなってきたので、ちょうどその時彼から食事に行こうと誘われました。
歳は10歳以上離れていると言ってましたが、彼の話す事、仕事や友人、若い頃の話はとてもおもしろく、食事の間もずっと笑っていられました。
彼はバツイチで、子供が1人。
元奥さんは彼の仕事の忙しさについていけなくなり、彼のお給料を使って高い買い物やプチ整形をしていたようです。
元奥さんの話を聞くと彼の顔は曇っていったのですが、娘の話をすると喜んで写真を見せてくれたりしました。
子供は愛していたようで、なかなか会えなくて寂しい、元奥さんはちゃんと職にもついていないから娘をきちんと育てられているのか心配だ、と話してくれました。
彼の話を聞いていると、仕事には一生懸命だけど、そればっかりになってしまって家庭をおろそかにしてしまったという感じがしてきて、恋愛に関して消極的になっているのだなと感じるようになりました。
次は私の恋愛の話しに。
でも私の恋愛経験などまだまだ子供で、聞いていても楽しくないだろう、と言うと
若い頃は自分もそうだったし、1番恋愛に純粋で楽しめていた、と話してくれました。
彼はとても聞き上手で、さらには優しさと教養もあり時間が経つにつれ徐々に惹かれてきていました。
食事が終わり、家の近くまで車で送ってくれるということになりました。
「次会ったときは映画に行かないか?」
と誘われ私はとても嬉しくなりました。
彼との話は面白かったですし、まだまだ話していたいと思ったからです。
しかし運転中、急に彼の態度が変わりました。
助手席に座っている私の太ももにさりげなく手をのせたり、手をグッと繋いできたり、、、
私はそんな大人な体験はしたことはありません。
怖い気持ちもありましたが少し大人になった気もしました。
ホテル街のそばの道をわざとらしく通り、休憩と言って車を停めました。
そこで彼は、
「君がいいならしたいけど、もう少し先がいいなら待つよ」
と言ってくれました。
年下の私に気を使ってくれる優しい彼に、私は悩みました。
彼とそういうことをするのが嫌なわけではないけれど、今日会ったばかりのこの男性のことを信じていいのか。。。?
すると彼は、
「何か飲もうか、買ってくる」
と私に言って自動販売機に向かいました。
(彼が戻ってくるまでに答えを出さないと・・・)
そう思っていた矢先、私の乗っていた助手席のドアが急に開きました。
私は引きずり降ろされ、顔をあげるとすごい形相の女性が立っていました。
すると私に何か怒鳴り散らしてきました。
何のことかさっぱりわからない私はただ呆然と立ち尽くすだけ。
すると彼がやってきて、彼女を制してくれると、やっと落ち着きはじめ、ようやく私も理解しはじめました。
彼の元奥さんだ、と。
どうゆう理由でここにいるのかは知らないけれど、私に腹を立てているのだと。
そこで私はなぜか自責の念にかられ、元奥さんに頭を下げました。
ふと彼女の手元を見ると指輪がしてあり、そこで確信しました。
離婚してないんだ・・
私は全てを悟り、妙に落ち着いてしまいました。
そして奥さんに、2人で話をしたいと言って彼に帰ってもらいました。
出会い系アプリのトーク欄を全て見せ、私は自分の身分証を見せました。
何一つ偽りなく話すという誠意を見せるためです。
彼女は私は悪くない、騙されていたのだと知り、私に謝ってくれました。
そして、私が想像できなかった事実を教えてくれました。
実は彼は無職で、医者なのは奥さんの方。
奥さんのお金で車や腕時計を買っていたそうです。
なぜこの場所が分かったかというと、彼の携帯のGPS機能を設定していたようでした。
私は奥さんがきてくれなかったら、嘘つきの男に心を許し、一夜を共に過ごしていたかもしれません。
危険はつきものだということを学んだ出来事でした。